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フォークリフトの免許は更新する必要がある?再発行の方法についても解説

フォークリフトの免許は更新する必要がある?再発行の方法についても解説

2024.10.16

資格スキル

フォークリフトの免許を取得したけれど、免許更新が必要なのか気になる方も多いのではないでしょうか。フォークリフト免許を生かして働く前に、免許の更新手続きがあるのかどうか、紛失した場合はどうすれば良いのかを知っておくと安心です。

そこで本記事では、フォークリフト免許の更新に関する情報や、免許証を再発行する方法について解説します。フォークリフト免許を取得する流れも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。


フォークリフト免許は更新する必要がない


自動車運転免許とは異なり、フォークリフト免許には有効期限が設けられていないため、免許更新の手続きは必要ありません。一度取得すれば、生涯にわたって有効であり、免許の有効期限切れによるトラブルや手間もかかりません。

ただし、免許証に記載されている氏名を変更した場合は、免許の書き換えが必要です。氏名の変更手続きは、戸籍抄本などの証明書類を提出しましょう。なお、住所が変わった場合は、特に手続きの必要はありません。


フォークリフト免許の再発行について


フォークリフト免許を紛失した場合は、以下の方法で再発行ができます。


原本を紛失した場合


フォークリフト免許の修了証を紛失した際は、まず受講した技能講習機関が再発行の対応をしているかを確認し、再発行が可能であれば申請を行います。

万が一、再発行業務を行なっていない場合は、発行事務局に連絡して修了証明書の発行を依頼しましょう。また、受講した場所を忘れてしまっても、発行事務局に資格照会を依頼すると受講先を確認できます。


統合カードを紛失した場合


フォークリフト免許の修了証明書(統合カード)を紛失した場合は、再発行の手続きを発行事務局に依頼する必要があります。

再発行の手続きを依頼する際は、以下の必要書類を準備しなければなりません。

・交付申込書
・証明写真
・本人確認のための身分証明書


また、損傷による再発行の場合は損傷した修了証明書が、紛失による再発行の場合は滅失届が別途必要です。


フォークリフト免許に失効はある?


フォークリフト免許は、免許更新が不要なだけでなく、資格の剥奪や失効といった処分も規定されていません。

運転免許の場合は、交通違反や事故によって免許が取り消されたり、一定期間使用できなくなったりすることがあります。しかし、フォークリフト免許は特別な事情がない限り、一度取得した免許をずっと利用できるのです。


フォークリフトの運転に必要な資格とは?


ここからは、フォークリフトを運転するために必要な講習や資格について紹介します。


フォークリフト運転特別教育


フォークリフトの運転特別教育は、最大荷重が1トン未満のフォークリフトを操作するために必要な講習です。中には「敷地内であれば無免許でも運転できる」と考える人がいるかもしれませんが、講習を受けなければ敷地内であっても法令違反となります。

運転特別教育は、都道府県の労働局が登録した教習機関や企業で受講でき、受講費用は約1万5,000円です。講習内容は学科と実技がそれぞれ6時間ずつ行われ、修了試験はなく、講習を終えれば修了証が発行されます。


<学科の内容>

フォークリフト運転特別教育の学科講習では、最初にフォークリフトの走行装置について2時間学び、構造や取り扱い方法を習得します。その後、荷役装置に関する知識を2時間学習し、荷物の取り扱い方法を理解します。そこからさらに、運転に必要な力学的原理を1時間かけて習得し、安全運転に必要な理論を学びます。最後に、法的規定や安全基準について1時間の講義を受け、関係法令の理解を深められたら学科講習の終了です。


<実技の内容>

フォークリフト運転特別教育の実技講習では、まず、フォークリフトの基本的な走行操作を中心に4時間以上の講習が行われ、車両の動かし方や安全な走行方法を習得します。その後、荷役操作に関する実技が2時間以上行われます。荷役操作では、フォークリフトを使って荷物を安全に持ち上げたり、移動させたりする方法を学び、現場で必要な安全かつ正確な操作ができるようにスキルを身につけます。以上、合計6時間で実技講習は終了です。


フォークリフト運転技能講習


フォークリフト運転技能講習は、最大積載荷重1トン以上のフォークリフトを運転するのに必要な資格を取得するための講習です。各都道府県の労働局に登録された教習機関で実施されており、受講者は約5日間で修了証を取得できます。

講習内容は学科と実技に分かれており、最後行われる試験に合格する必要があります。費用は5万円程度で、平日だけでなく土日も受講可能なため、連続した日程でなくても週をまたいで受講できます。


<学科の内容>

フォークリフト運転技能講習の学科内容は、11時間にわたって安全な操作に必要な知識を学びます。まず、フォークリフトの走行装置に関する構造と操作方法を4時間以上かけて学習し、基本的な運転技術を習得します。その後、荷役装置の構造や扱い方に関する知識を4時間以上かけて学び、安全な荷物の運搬方法を理解します。そこから、運転に必要な力学の基本を2時間以上かけて習得し、フォークリフトの安定性やバランスに関する理論を学びます。最後に、関係法令の講習を1時間受け、法的規制や安全基準に関する知識を深めたら、学科講習は終了です。


<実技の内容>

フォークリフト運転技能講習の実技講習は、運転技術と安全な操作を習得することが目的です。講習時間は、基本的に24時間ですが、所持している免許や経験によって免除されるケースもあります。まず、フォークリフトの点検方法や乗車時の手順から始まり、正確な発進方法を学びます。その後、周回走行を通じて、フォークリフトの走行操作に必要な技術習得します。ここまでで、およそ20時間です。そこから、荷役作業に関する講習を4時間以上行い、荷物を安全かつ効率的に運搬する方法を学んだら、実技講習は終了です。


<試験の内容>

フォークリフト運転技能講習の試験は、学科試験と実技試験で構成されています。学科試験は100点満点で行われ、各項目に設定された最低正答率をクリアしなければいけません。主に、走行装置や荷役装置、力学、法令についての知識が問われる内容となっています。荷役に関しては60%以上、他の項目では40%以上が合格ラインとなります。

実技試験は減点方式で採点され、100点満点中70点以上が残っていれば合格です。シートベルトの未着用やフォークの操作ミスなど、中には即失格となる項目もあり、慎重な操作が求められます。


所持免許によって免除される講習もある


フォークリフト運転技能講習免許の講習時間は、所持している免許によって異なります。

免許別の講習時間は、以下のとおりです。

所持している免許や経験

講習時間

大型特殊免許

11時間

普通・大型免許及び

1t未満フォークリフトの運転を3カ月以上経験

11時間

1t未満フォークリフトの運転を6カ月以上経験

15時間

普通免許

31時間

免許も現場経験もない

35時間


フォークリフト運転技能講習は、免許の有無だけでなく、過去の実務経験や操作期間によっても異なります。経験が豊富なほど、短期間で資格を取得することが可能です。


免許取得にかかる費用


フォークリフト免許を取得するために必要な費用は、以下のとおりです。

講習時間

費用の目安

11時間

1万2,500〜2万3,760円

15時間

2万1,500〜2万2,500円

31時間

3万6,500〜4万1,580円

35時間

4万1,500〜4万5,000円


免許を持っていない未経験者の場合、35時間の講習コースで費用が最大4万5,000円ほどかかります。一方、大型免許や普通免許を所持している場合は、受講費用を2〜3万円程度に抑えることが可能です。

受講費の他にも、テキスト代として約1,500〜2,000円、証明写真代として約500〜1,000円が別途必要となります。ただし、テキスト代や証明写真代が受講料に含まれている場合もあるため、事前に教習所へ確認しましょう。


フォークリフトの資格取得に関するポイント


最後に、フォークリフトの資格を取得する際に押さえておきたいポイントを解説します。


助成金が利用できる場合もある


「教育訓練給付制度」を利用すれば、指定された講習を受講・修了した人に対し、受講料の20%相当額が支給されます。この制度は、雇用保険の加入期間が一定期間満たしている人を対象としています。在職者の場合は、雇用保険の被保険者期間が3年以上必要で、離職者の場合は離職後1年以内に受講を開始することが可能です。

支給額は最低4,000円から最大で10万円までとなっており、フォークリフト免許取得にかかる費用を最大20%補助できます。申請する際は、必要書類をハローワークへ提出しましょう。


公道を走行する場合は特殊自動車免許が必要になる


フォークリフトの資格があっても、適切な運転免許がなければ公道での運転は違法となるため、注意しましょう。

公道を走行するためには、フォークリフトの最高速度によって必要な免許が異なります。15km/h以下の場合は小型特殊自動車免許、15km/hを超える場合は大型特殊自動車免許が必要です。また、公道を走行する際は、フォークリフト運転技能講習修了証も携帯しなければなりません。


学科・実技試験で不合格だった場合は補講が受けられる


フォークリフト免許の講習において、学科や実技試験に不合格となった場合は補講を受けることが可能です。補講は、再度試験に挑戦するためのサポートです。費用は、学科試験が約3,000円、実技試験が5,000円程度で、教習所によって異なるため事前に確認しましょう。

場合によっては再検定料が必要な場合もありますが、一度の不合格で諦める必要はありません。フォークリフト免許は、比較的低コストで再挑戦できます。


まとめ


フォークリフト免許は、一度取得すれば免許更新の必要がなく、工場や製造業などの現場でずっと使い続けられる魅力的な資格です。

もし、フォークリフトの免許を生かして働きたいと考えているならば、工場や製造業の求人情報を豊富に提供している「Man to Man」をぜひご利用ください。幅広い職種の中から、自分に合った仕事を見つけられます。