
2023.12.18
2022.02.20
工場ハンドブック
履歴書の志望動機はラブレターのようなもの。まず採用担当者は、志望した会社にどれぐらいの愛情を持っているかをチェックするでしょう。
次に自社とどれだけマッチングかを見ます。つまりラブレターとしてNGの志望動機は要注意です。
では、実際に履歴書におけるNGの志望動機が、どのようなものかを見ていきましょう。
仕事はつらいことも少なくありませんが、面白いことも多いもの。また面白くなれば自主的に仕事に向かうものです。
逆に言えば、仕事そのものに興味を示さない人は応募企業として採りたい人物ではありません。仕事の面白さを知っていなければならない転職組は、特に要注意です。
このような志望動機は、「給料がいいから付き合って」と告白されるようなもの。採用担当者の心を動かすことはできないでしょう。
地元育ちで勤め先と近いと、その便利さをついつい書いてしまいたくなります。しかし、これもNG。
自宅周辺で働きたいということは、自宅から10キロ圏内の企業ならどれでもいいと宣言しているようなもの。これでは応募企業の採用担当者もガッカリでしょう。
じつは、このNG志望動機、履歴書よりも面接などで言いやすいものです。つい「地元ですから安心ですし」などと答えてしまいがち。面接時の志望動機としても気をつけておきたいポイントです。
会社への貢献度を上げるためにスキルアップを目指す人材は理想的でしょう。しかし仕事よりもスキルアップへの意気込みがはるかに強い場合、採用するのを躊躇する担当者も多いでしょう。
「スキルを身に付けたら退社かな」と思われたら、採用は遠のきます。そもそも会社は学校ではありません。自社に貢献できる人を採用するのであり、採用した人を育てるのはさらなる貢献を生み出すためです。
経験者がスキルだけを求めて転職を志望してきたと思われるのは、大きなマイナスですので注意しましょう。
WEBなどを検索すると、魅力的な志望動機が並んでいます。「まあ、わからないか」とコピペするのは危険です。
それこそ大量の履歴書をチェックする採用担当者は、同じような志望動機を日々見ているのです。よほどマイナーなものでないと、即座に不採用になるでしょう。
また、例え担当者の知らない文章をコピペしたとしても、キレイにまとまりすぎている志望動機は期待と疑念がわき上がります。
そうなると書類審査を通過しても、面接通過が厳しくなります。つたなくても自分で考えて、自分で書く。それが重要です。
では、OKな志望動機はどのようなものでしょう。
まず、すべきことは志望する会社の研究です。
どのような商品や部品を作っているのか、どの分野に企業としての強みがあるのか、ホームページなどを参考に書き出してみましょう。
働きたい工場が決まっている場合は、そこの工場の独自性についても調べます。そうやって調べた項目から、自分に魅力的だと感じるものを選び出します。
その思いをしっかりと志望動機に書き込みましょう。次に自分の長所や職業経験と仕事内容に活かせる部分を探します。プラモデル作りなどの工作が得意、あるいは細かな作業が得意といった項目も工場では重要なアピールポイントです。
ねばり強くあきらめないといった資質も、検品作業などでは有効です。自分の長所がわからない場合は、友達などに聞いてみるのもいいでしょう。
気恥ずかしいかもしれませんが、自分では思ってもみなかった「長所」を発見することにもつながるでしょう。
職業経験については、メインだった仕事だけではなく、幅広く経験を捉えて書き込みましょう。
同業他社で働いた経験がある人は、上記のことだけ志望動機に書いてもやや物足りなく思われてしまうかもしれません。
経験者は応募企業から見れば即戦力。すぐにでも雇いたい人材です。一方で、どうして前の会社を辞めてきたのか、経験者ならではの不安を抱く場合があります。
そこで自分の経験やスキルが、志望する会社にどのように活かせるのかを書きましょう。さらに応募企業だからこそ自分を活かせると思う理由も書いておきます。
その理由が工場として時期尚早だったとしても、その意欲は応募企業側に伝えわるはずです。
これまでの経験は転職活動においてとても重要なPRなのでしっかりアピールしましょう。