
2023.08.07
2022.03.20
特集レポート
工場は人間関係が楽だと言われます。
実際しっかりと自分の仕事をこなしていれば、さまざまな人間関係にわずらわされない職場が多いのも事実です。そのため人間関係が苦手な人が働くケースも少なくありません。
しかし職場でコミュニケーションを積極的に取ることのないまま時間が流れ、気付いたら職場の人間関係が悪化して仕事がしにくくなったという例がないわけではありません。
多少コミュニケーションの少ないことが許容されている仕事場だったとしても、一定のコミュニケーションを取り、良好な人間関係を保つよう心がけることで、自身の世界も広がります。
そこで工場での人間関係がうまくいくためのコツを、まとめてみましょう。
当たり前のことですが、とても重要です。挨拶やお礼のない社会人は、失礼であるばかりではなく、相手を不快な気持ちにさせてしまいます。
小さい声過ぎて聞こえない場合も、相手からは無視されたように映ってしまいます。
朝、会ったら「おはようございます」と相手に聞こえるようにハッキリと口にし、何かしてもらったら「ありがとうございます」とお礼を言い、帰社時には「失礼します」ときっちり声をかけるだけで、職場の人間関係は驚くほど潤滑になります。
もしよければ、友達などと実験してみてください。
そっぽを向き相槌さえ打たない友達に3分間話しかけるのです。とても空しい気持ちになるはずです。
仕事をしていても、話しかけられたしっかりと顔を向けて応答しましょう。
仕事中、肩越しに話を聞いてしまいそうになった場合は、自分がそっぽを向いている友人に話しかけたときを思い出してください。同じ仕事仲間に空しい思いをさせてはいけません。
最後まで聞く ほとんどの人は話したいと思っています。聞くよりも、話す方がストレスも溜まりません。
つまり話しているときは、相手にとって楽しい時間なのです。それを勝手に遮るようなことはしないようにしましょう。
話を遮ってアドバイスをするのは、特に反発を招きやすい行動です。自分の話す時間が20%で、相手の話す時間が80%。そんな配分が理想です。
例え話し下手であっても、聞き上手になることは可能です。休憩時間を職場の仲間と一緒に過ごす場合も、話すのが苦手ならしっかりと話に耳を傾けてみましょう。
休憩時間が苦手だと思っている方には、特に有効な方法でしょう。 工場で良好な人間関係を築くコミュニケーションを取りたいなら、聞き上手になることをお勧めします。
仕事上の指示がわからないケースは少なからずあります。そうしたときは、しっかりと質問しましょう。疑問点を後に残すと問題になることが、その場で解決できます。
また上司などは、質問ができるのかどうかによって熱意を測るケースもあります。
きちんとした仕事をしたいという思いこそが、質問を生み出すからです。だから、しっかり質問できることで生まれる人間関係もあるのです。
職場の人間関係を維持する上で、感情的な態度はプラスに働きません。怒りがこみ上げてきたとしても、じつは6秒間我慢すれば収まるという実験結果もあります。
カーッとなっても6秒間は我慢する。その上で対応するようにしましょう。例え意見の対立があっても、冷静に伝えれば互いに歩み寄れるかもしれません。
ところが感情をそのままぶつけてしまうと、相手も冷静さを失いますので、こちらの思いも相手の思いも伝わらない結果になりがちです。
たった6秒間を我慢できないで、職場の人間関係が悪化するのはもったいないことです。
ときに自分の要望を会社側、あるいは上司に伝えなければいけないことがあるでしょう。そんなときに使えるのがアサーションスキルです。
これはお互いを尊重するためのコミュニケーションスキルで、しっかりと身に付けようとすると訓練も必要です。
しかし技術の一部を職場で活用しただけでも、大きな力を発揮しますので、ぜひ試してみてください。
気をつけてもらいたいのは、「自分を主語にする」「前向きで肯定的な表現を使う」「気持ちを伝える」の3点です。
例えば、いきなりシフト増やすように頼まれた場合はどうでしょうか。そのとき「できません」だと角が立ちます。「○○さんはいつもそうですね」など、相手を非難する言葉を言ったら最悪です。
ところが「○日までだと休みなく連続してしまうので、私もつらいです。でも、○日ならできると思います」と言ったらどうでしょう。
自分を主語にして気持ちも表現し、「できない」という否定語ではなく、肯定の言葉で締めています。やや難しいスキルではありますが、ぜひ試してみてください。