2024.07.10
工場の寮はどんな感じ?「こんなはずじゃなかった!」を防ぐ方法
2024.05.15
お仕事ナビ
工場での住み込み勤務は、人気が高い求人の1つです。しかし、なかには「工場の寮ってどんな感じなの?」「工場の寮は住みやすい?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、工場の寮がどんな感じなのか気になる方に向けて、工場の寮の種類や、選ぶ際のポイントを解説します。現在、工場での住み込み勤務を考えている方や、入寮を検討している方はぜひ参考にしてください。
工場の寮は2種類ある
工場の寮には、次の2種類があります。まずは、それぞれの特徴と違いを確認しましょう。
自社寮
自社寮とは、会社が独自に所有している従業員専用の寮をいいます。大手の工場や会社に多く、工場の敷地内または、近隣に建てられている場合がほとんどです。玄関や風呂・トイレ、キッチンが共用になっているものが大半で、なかには家具・家電が備え付けられている寮もあります。
メリットは、通勤の負担が少なく、比較的安い家賃で借りられることです。一方、共用部分が多いため、プライベートな時間を確保しづらいことがデメリットに挙げられます。場合によっては、相部屋になる可能性もあり、アパートやマンションのような自由度の高い一人暮らしをすることは難しいでしょう。
借り上げ寮
借り上げ寮とは、企業名義で借りている寮のことです。具体的には、一般のアパートやマンションを会社が借り、従業員用の住居として貸し出す形態を指します。アパートやマンションの一室が与えられるため、通常の一人暮らしと同じように生活できる点がメリットです。
ただし、基本的に家具・家電が備えられていないため、自分で調達する必要があるほか、家賃も自社寮と比べると高い傾向にあります。
さまざまな条件付きの寮の種類
工場の寮は、条件や設備の違いによってさまざまなタイプにわかれます。ここからは、代表的な寮のタイプを解説します。
女性寮
工場の寮には男性が多く入居するイメージがありますが、女性専用の寮も用意されています。一般のアパートやマンションを女性寮として利用するケースもあり、男性の立ち入りが禁止されているため、セキュリティが高い物件を希望する女性の方にもおすすめです。
独身寮
独身寮は、配偶者や子どものいない従業員専用の寮で、一人暮らしがしやすいワンルームのシンプルな間取りが特徴です。また、遠方から赴任してきた単身者が入れるケースもあります。入居対象者は本人のみで、家族で入ることはできません。
家族寮
最近では、従業員のニーズに応えるため、家族寮といった家族で入居できる寮も増えています。駐車場付きで、2DKから3DKの間取りが多く、子どもがいても余裕のある広さです。寮費が3万~5万円と、一般的なアパートやマンションよりは安く、家族手当や住宅手当が支給されることもあるため、家庭を持つ従業員にとっては好条件の物件と言えるでしょう。なかにはカップル専用の寮を用意している会社もあり、将来的にパートナーとの同棲や結婚を考えている方に人気です。
ペット可寮
工場の寮には、数は少ないものの、ペット可の物件もあります。ペット不可の寮がほとんどの中で、ペットと一緒に住めるのは、動物好きの人にとって嬉しいポイントでしょう。ペットと一緒に住む際の注意事項は「鳴き声や臭いに配慮する」「共用スペースにフンや尿をさせない」など、一般的な賃貸物件と変わりません。ただし、大型犬は入居を断られることがあります。
集合寮
集合寮とは、同じ職場の従業員が共同で住む単身者向けの寮を指します。独身寮との違いは、個室はあるものの、玄関や風呂・トイレ、洗面所、キッチンなどが共用になっている点です。大手の工場が所有する自社寮に多く、寮費が安いことや、同僚とコミュニケーションをとれるといったメリットがあります。
一方、プライベートの空間が少ないことや、生活の自由度が低いことがデメリットです。
食事付き寮
集合寮の中には、別途食事代を支払うことで食事を用意してもらえる、食堂付きの寮もあります。集合寮に多く、毎日バランスのよい食事を低価格で食べられる点がメリットです。自炊が苦手な方や、食費を抑えたい方には、魅力的な条件と言えるでしょう。
即入寮可
採用後すぐに入寮したい場合は「即入寮可」の求人を探すとよいでしょう。募集要項に即入寮可と書かれていれば、入寮手続き後、空きを待たずに入居が可能です。即入寮可の寮では、家具・家電が完備されていることも多く、すぐに生活できる環境が整っています。寮費も安いため「貯金がなく引越し費用が捻出できない」「急ぎで住む場所が欲しい」といった方におすすめです。
寮の家賃はどうなる?
寮の家賃は、会社が全額負担してくれるケースと、一部が自己負担になるケースにわかれます。それぞれ確認していきましょう。
会社が全額負担してくれるケース
「寮費無料」の物件では、会社が賃料を全額負担してくれるため、入居者本人が家賃を支払う必要はありません。ただし、会社によっては「入居後6か月間」「最初の1か月」などの条件が設けられている場合もあります。対象となる雇用形態や家族構成について細かく決められているケースもあるため、事前に情報をしっかりと確認するようにしましょう。
一部のみ自己負担になるケース
寮費の一部のみ自己負担になるケースでは、多くの場合、家賃補助として家賃の2〜5割の金額が支給されます。給与に上乗せして支給されるパターンと、給与から自己負担分が天引きされるパターンの2つがあります。家賃が設定されていない自社寮の場合は、毎月決まった自己負担分の金額を支払うことで入居が可能です。
寮付きの工場で働きたいならここをチェック
ここからは、寮付きの工場で働く際にチェックするべきポイントを解説します。
周辺環境
工場の寮に入る場合は、まず寮の周辺環境をチェックするようにしましょう。寮と工場は近隣にあることが多いため、通勤には困らないものの、周辺にスーパーや病院がなければ生活に困ってしまいます。最低限、周辺に以下の施設があるかどうかについて、確認が必要です。
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スーパーまたはコンビニ
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銀行
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病院
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薬局
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駅やバス停
特に大規模な工場は、郊外や都市部から離れた場所に建てられている場合が多く、近くに上記の施設がない可能性もあります。食堂付きの寮でも、休日は自分で食事を用意しなければならないため、スーパーやコンビニがあるかの確認は必須でしょう。
寮の規則
寮の規則は必ず確認しましょう。特に集合寮の場合は、門限や入浴時間、消灯時間、共用部分の使用についてなど、細かいルールが定められていることがほとんどです。ルールを知らずに入寮すると、入居者同士のトラブルに発展しかねません。
また、寮によっては「入寮後は半年以上勤務すること」など、入寮に関するルールを設けている場合もあります。入寮日や入寮できる期間も寮ごとに異なるため、事前に把握しておきましょう。
費用や設備
寮生活を始めるうえで、どれくらいの費用がかかるのか、どのような設備が必要なのかも確認しておきたいところです。費用に関しては、寮費だけではなく、水道光熱費やインターネット料金についても調べることをおすすめします。チェックするポイントは次の通りです。
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寮費は誰がどのくらいの割合で負担するのか
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光熱費は誰が負担するのか
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インターネット料金はどのくらいか
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食事の支給や食堂はあるか
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家具・家電は備え付けられているのか(新たに買い足すものはあるか)
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引越し手当や赴任手当はあるのか
上記のチェックポイントに沿って、寮を比較・検討することで、引越しにかかる費用を大幅に節約できます。寮によっては設備が古いこともあるため、併せて確認しておくとよいでしょう。
セキュリティ
寮では不特定多数の人と共同生活を送るため、セキュリティがしっかりしているところを選びましょう。管理人が常駐している寮や、防犯対策が施されている寮だと安心です。併せて、自分のプライバシーが十分に守られるかどうかも調べておきましょう。
まとめ
工場の寮には、自社寮と借り上げ寮の2種類があり、付加されている条件や設備によってタイプも異なります。後から「イメージしているものと違った」「寮に入らなければよかった」と思わないためにも、入寮先を決める際は、情報をしっかりチェックしたうえで検討しましょう。
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